Slow LIVE interview企画「TALKING」

村石忠司 × 深川幹祐
今回はSlow LIVEを開催している池上本門寺のお膝元、池上地区の商店会をとりまとめている、池上地区商店会連合会会長の村石氏と、連合会事務局長でもあり大田区議会議員でもある深川氏のお二人に、地区とSlow LIVEの関わりをインタビューしました。
談:池商連会長 村石忠司 × 池商連事務局亮 深川幹祐
インタビュー:丸山道雄
写真:深井雅夫

朝市、春祭り、それにSlow LIVE。
関わるイベントや活動の幅の広さが池商連の面白さ。

村石忠司村石忠司  本日はお忙しいところお時間頂きありがとうございます。前回はSlow LIVEの会場でもある本門寺の野坂さんにお話を伺いました。そして本日は地区の代表でもあるお二人にSlow LIVEと地区との関わりに関してお話を伺えればと思っています。
早速ですが、Slow LIVEの地区のプロモーションもお手伝い頂いている、池上地区商店会連合会とはそもそも何かというところからお話を伺えますか?

村石:そうですね。この地区、つまり池上駅周辺のエリアには12商店会があります。12商店会で約600店舗近くのお店があって、その12商店会が集まったものが、商店会連合会と呼ばれるものです。池上地区商店会連合会(以下 池商連)執行部としては、12商店会の各会長または、副会長が月1回集まって、会長会というのをやります。そこで様々な地区の事を話し合い、地区をより良くしようというのが池商連の主な役割です。

深川:あと池商連では自主イベントもやります。朝市(※1)であったり、春まつり(※2)もそうです。メインでやっているのはこのふたつですが、これ以外にも、本門寺の節分や盆踊りのお手伝いをしたり、もちろんこのSlow LIVEもそうですが、様々なこの地区の活性化であったり活動を行っています。それぞれに個性があり、関わるものの幅の広さといっても良いのだと思うのですけど、それが池商連の面白さでもありますね。

 その池商連とスローライブの関わりはいつからだったか覚えていらっしゃいますか?

深川:ホットスタッフさんとSlow LIVEの件でしっかりとやりとりさせて頂いたのは、Slow LIVEの飲食出店の件で、保健所とああでもないこうでもないとやっている時だったんじゃなかったかな?(笑) 丸山さん(インタビュアー)が保健所の対応を苦慮している時に、ヘルプを出されて私も話をしに行ったのが最初だったと思います。もう、5、6年前の話ですよね。

 もうそんなになりますか。

深川:丸山さんの他にも別の担当の方もいましたよね。

 私の上司ですね。(笑)

深川:そうそう。確かその当時の保健所担当の方が厳しくて、上司の方もだめ、丸山さんもだめ、そこで私が呼ばれたのではなかったでしたっけ?(笑) 一応保健所とは、こういう話をSlow LIVEの担当の方が話しにきますよという、下準備の話をした覚えがあります。

村石:色々保健所では大変だったんだね。(笑)

 大変でした。(笑)

深川幹祐深川幹祐
深川:そもそも私達がSlow LIVEというイベントを知るきっかけになったのは、Slow LIVEが協賛企業を募集する時に、町おこしの会(※3)とホットスタッフさんがやりとりしていたのが一番初めだったと思います。私達はそれを聞いて、そういうイベントがあるんだ、と。そこでSlow LIVEというものを知った記憶がありますね。本当にSlow LIVEが始まった初期の頃の話だと思います。

村石:当時はチケット販売所も作っていたよね。その時は他のイベントのチケットも商店会内の販売所で売っていたね。10年も前の話だったと思うから、そういう意味では一番初めの付き合いからもう10年以上も前になるんだね。その当時はチケットの他は、ポスターを商店に貼るというのを協力したぐらいだったんじゃなかったかな?

深川:確かにそうでしたね。池上の駅もそうですし、街にもポスターも貼りたいという事だったから、そうなると商店会のお墨付きが必要になりますからね。そういう流れの中で、池商連とも連携を深めていきましょうとなっていったと思います。

村石:今では本番前になると、ポスターが色々と街に貼ってあるようになったよね。

深川:他にも商店会で協力できる事は何かと考えた場合、やっぱり飲食出店が一番考えられるのですけどね。日持ちのするものとかを販売する。あとは引き続き地元の方々に対してのチケットの販売を協力するというところが私達としても一番協力しやすいところではありますね。

 飲食出店という事で言えば、去年初めて飲食で池上名物の葛餅(くずもち)をSlow LIVEで出したのですよ。

深川:確か浅野屋、相模屋、池田屋の3店舗が葛餅を提供したのですよね。

 そうです。その3店舗の葛餅を3店舗盛の形でセットにして提供しました。おかげさまでお客様からは好評で、完売する事ができました。
その前ぐらいから、観光協会につないでもらい、池上エリアの銭湯を楽しんでもらうお風呂セットであるとか、冬季オリンピック目指す下町ボブスレー(※4)にもPRブースを出展してもらったりもした事はあります。

深川:銭湯セットは面白かったですよね。手ぬぐいとか石鹸をセットにしてSlow LIVEの会場で販売していたのでしたっけ。いずれにせよホットスタッフさんが毎年一番銭湯を利用しているんじゃないですかね?(笑)

 設営準備期間中はスタッフが会場に泊まり込みですから、お風呂に入りたくなるのですよね。(苦笑)

村石忠司 × 深川幹祐  Slow LIVEを開催しての街の方々の反応はどうでしょうか?

深川:もちろん商店会の中でも関心のある人達は多いですし、行きたいという人達も多くいます。米屋のさっちゃんとか。(笑)自然発生的に広がっていくものなのでしょう。特に若い人達は多いですね。

村石:月一回開いている連合会でももちろん話題になるし、そこでポスター貼りやプロモーションを今年も協力しましょうという話になりますよ。Slow LIVEを見に多くの人達が池上に足を運んでくれるのだから、私達も嬉しいですよ。会場に来たお客さんは当然会場でご飯を食べると思いますけど、私達としては、お腹に少し余力を残してもらって、イベントが終わった後に会場を出て池上の街でもご飯を食べてもらえると嬉しいですね。(笑)

深川:そうですね。音楽を聴いた後に池上のBarとかに行ってもらって、お酒を飲んでもらうというのでも良いですしね。90歳を過ぎたバンドマンがやっているショットバー自由雲(じゅん)とか良いですよー。(笑)なんせオーナーはバンドマンというだけでなく、戦時中、学徒出陣であの有名な神宮外苑で並んでいたという話ですからね。

 すごいですね! 映像で見るあの有名な雨の中のやつですよね。

深川:そうです。すごいですよね。名物のオーナーです。(笑)

村石:先程も話しましたが、せっかくお客様が池上に足を運んでくれるわけですから、この機会に本番前とか少し池上の街を歩いてみてほしいですね。

深川:そうですね。池上は本門寺もそうですけど、雰囲気がある街ですし、素晴らしい街だと思います。そういえば「私の池上」というサイトがあって、そこでSlow LIVEで池上に初めて来て、すっかり街を好きになって、池上に引っ越したという話もありましたね。
今会長が話していたように、Slow LIVEはもちろんの事、イベントの前でも、終わった後でも、是非池上の街を色々と楽しんで頂ければ、地区に住んでいる私達も嬉しいです。

 本日はお時間を頂き、ありがとうございました!
村石忠司 むらいしただし
池上桜通り商店会会長、池上地区商店会連合会(池商連)会計を務めたのち、池商連会長。現在二期目。
地元商店会活性化のために商店会の仲間たちと池商連を再構築し、池上本門寺朝市を始めるなどの新しい取り組みを行った。
第九代徳持神社氏子青年会会長として神輿も担ぐ。

深川幹祐 ふかがわみきひろ
池商連事務局長。本コンサートを池商連としてサポートしていた佐久間好通池商連副会長の遺志を継ぎ、事務局長に就任し10年目を迎える。
また、6年前より大田区議会議員も務め、プレミアム商品券事業や、朝市などのイベントの活性化にも取り組む。
昨年創立された池上地区まちづくり協議会事務局長も兼務し、池上周辺の再開発などにも取り組む。

(※1)1、2、7、8月を除く、第3日曜日の午前中に開催している池上本門寺朝 市。季節の野菜・果物から、日用品まで朝市価格で販売している。
(※2)お釈迦さまの誕生日「花まつり」(4月8日)に合わせ、池上地域および本門寺が一体となって本門寺境内で開かれ春の訪れを慶ぶのがお祭り。
(※3)池上地区における自分たちのまちが、自分たちの力で、明るく楽しくいきいきとした魅力あるまちとなることを目的として活動している団体。
(※4)ボブスレーは冬季五輪の競技種目であり、欧米では人気のスポーツ。イタリア代表はフェラーリ、ドイツ代表はBMWといった有名企業がソリの開発競争をしているが、大田区の中小町工場が中心となり、世界の舞台で戦える国産マシンの開発をしようというモノづくりプロジェクトの事。